サンドハム島を舞台にしたシリーズ

もう1年以上前になってしまいますが、読んで日本向けの資料を作った

サンドハム島を舞台にしたミステリーシリーズの1作目
"穏やかな水の中で”(仮題)
著者:ヴィヴェーカ・ステーン(Viveca Sten)

スウェーデンで人気のあるミステリーシリーズのひとつです。

スウェーデン人がこのシリーズに夢中なのは、その舞台設定にあります。

ストックホルムのセレブも庶民も、夏の間こぞって出かける郊外の群島のひとつサンドハム島。


とにかく理想的な夏のバカンスの典型のような場所。

行ける人も行けない人も、この小説を読んで、素敵な夏休みを過ごした気分になれる効果アリ??




ミステリーのトリックって、その作家さんによってカラーがでると思うのですが、

この作品のトリックは ”ビジネス・経理系”


捜査を進めるのは、海上警察のトーマスですが、手がかりがなく捜査は行き詰まってしまいます。


その幼馴染でこの小説の主人公であるノーラが、その豊富な法律の知識を生かして突破口を開くのです。



それもそのはず、この作家さんは、本職が女性主人公と同じ弁護士で、

なんと、民営化されたスウェーデン郵政局の法務責任者 兼 上級副社長!!

(日本で言うと、民営化された郵便事業株式会社の副社長といったところでしょうか)


超有能なキャリアウーマンであると同時に、3人の子供の母親でもあるらしい。

そんな彼女自身が、子供の頃から愛するサンドハムン島を舞台にした推理小説シリーズを執筆し、ベストセラー作家の仲間入りをしたわけです。


賢い人は、何をやらせても出来るんですね・・・・恐れ入りました。


作品の中には、法律のプロによる鋭いトリックに加え

女性らしい柔らかい感覚と、この美しい小島への愛が溢れています。


忙しくて長期休暇の取れない方は、この小説を読んで素敵な夏休みを過ごした気分になってみてはいかがでしょうか?


謎解きとは別に、主人公のノーラとトーマスがそれぞれ、大人なら一度はぶつかるプライベートな問題(離婚や家族間の揉め事)の中で苦悩する姿もリアルに描かれていて、読者は「あ~わかるわかる!」と共感してしまうと思います。


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プロフィール

yokokuyama

Author:yokokuyama
1975年生まれ。
神戸女学院中高部、同大学文学部卒。
AFSでスウェーデンの高校に留学。

北欧専門現地手配旅行会社、スウェーデン大使館商務部勤務を経て、2010年初めに家族でスウェーデンへ移住。

現在は、日本の出版社さんにスウェーデンの本を紹介し、翻訳するお仕事をしています。

日本の雑誌への寄稿や撮影手配もしています。

趣味は、オーケストラ演奏、ヨガ

執筆した記事、翻訳した本etc
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